動物の剥製

動物の剥製には研究用としての用途がありますが、一昔前までは装飾品としての価値がありましたので、大抵はどこの家に行っても応接間に行けば必ずと言っていいほど動物の剥製が飾ってあったものです。

装飾品としては珍しいものほど価値がありますので、希少な動物の剥製や、角が付いた鹿やバッファローなどの剥製を所有しているということ自体が富や権力の象徴ではなかったのではないかと思います。

しかしこうした人間のエゴによって絶滅した動物は数知れず、私達の欲望の餌食になって種まで絶滅した動物たちの恨みの声が聞こえてきそうです。

最近では野生動物保護の観点や、国際的な取引の厳格化などにより以前ほど動物の剥製を求める人が少なくなりましたが、それでも地方の廃屋を解体する時に出て来た動物の剥製は、処分に困るものです。

燃えるゴミとして捨てても法的には問題ありませんが、命あった生き物の命を奪い、その後も観賞品として置いていたものを捨てるということに抵抗ありましたら、やはりお焚き上げ供養で最終的に供養して差し上げるのがよろしいかと思います。