遺品整理をしていたら

昭和の時代までは写真と言えばフィルムカメラのことで、スーパーやコンビニ、写真屋さんで買ってきた24枚撮り、36枚撮りなどの新しいフィルムをカメラにセットして撮影し、全部撮影したフィルムは写真屋さんに現像に持って行き、数日後に出来上がった写真を引き取りに行っていたものでした。

新しいフィルムは正しくセットしないと撮影出来ていなかったり、最後のフィルム巻取りを失敗して写真が真っ白になったりなどのミスがつきもので、デジタルカメラのように一度撮影した写真を消すようなことが出来ませんでしたので、撮り直しが効かない分、一枚一枚を大切に撮影していたのです。

出来上がった写真はおまけでもらったミニアルバムに入れたり、或いはちょっと奮発して立派な表紙のアルバムに綺麗に並べて納め、コメントを書いたり旅の思い出の切り抜きを挟み込んだりしてオリジナルのアルバムを作る時間がとても楽しかったという思い出があります。

カメラの要らないフィルムカメラの「写ルンです」などのヒット商品の爆発的な流行などもありながら、その当時の人達が残して現像された写真を納めたアルバムは今の時代に無くなった人達の品の中から大量に出てきているのです。

一般的なアルバムは金属の金具で閉じられていますので、ゴミに言いますと紙の部分の可燃ごみと金属の部分の不燃ごみが混ざっているのですが、大抵の自治体では金属が付いていてもそのまま可燃ごみとして出して構わないようです。

またプラスチックのとじ具で閉じられたアルバムも同様に処分します。

亡き人の思いでの詰まったアルバムは捨てるのに忍びないと思う方が多く、お焚き上げ供養でも写真やアルバムが特に多いのは、人生の瞬間を記録したものであるから粗末に出来ないという気持ちが働くのです。

やすらか庵でのお焚き上げではアルバムはそのまま、金属やプラスチックが付いたままで箱に入れて送って下さって結構です。

アルバムのお焚き上げでは大切な思い出を御供養させて頂きます。