数珠のお焚き上げ

数珠とは本来、念仏を唱える際に数を数えるためのもので、長さや大きさ、材質などの違いによる実に様々な数珠がありますが、仏教徒ではなくても持っている数珠としては、お葬式の時に使う短めの腕輪年誦と呼ばれるものです。

行者さんが持っている数珠は、行をする時に欠かせない大切なもので、真言の数を数えたり、或いは護身用として常に持ち歩きますので、長く使っている間に何回も紐が切れては修理することを繰り返すものです。

長く使い込んだ数珠というものも古びていて有難いもので、お師匠さんが亡くなった時の形見分けとして頂くこともあり、また仏門に入った者への記念品として新しい数珠をお授けしたりするものです。

さて、亡くなった方が使っていた数珠は、誰も使うことが無ければお焚き上げ供養致しましょう、ゴミと一緒に捨てるようなことはしてはいけません。